給湯器について

種類について

給湯器と一括りに呼ばれていますが、それぞれ使用用途や機能などによって６種類に分類出来ます。
６種類とは、「ガス給湯器」「ガスふろ給湯器」「ガスふろがま」「ガス温水暖房付給湯器」「ガス温水暖房付ふろ給湯器」「ガス温水暖房専用熱源機」です。それぞれの給湯器は似ている機能もありますが、ここに出来る機能や出来ない機能によって分類されています。

それぞれの給湯器の特性と機能をご説明致します。

ガス給湯器

ガス給湯器は、給湯専用とも呼ばれ「シャワー・キッチン・洗面台」などへお湯を供給するだけのタイプです。よく設置されているのは、追い焚き出来ない住宅や追い焚き用と２台設置されている住宅などで使用されている事が多いです。見た目は、追い焚き機能のついているタイプより少しコンパクトになっています。　ガス給湯器の中にも追い焚きではないのですが、高温（80度）のお湯を浴槽へたすことによって浴槽内のお湯（水）を温める事が出来るタイプは「高温差し湯式」と呼ばれ、浴槽に循環金具（追い焚き金具）に似た部品が設置されているので、ご自宅でご使用されている給湯器でリモコンに「あつく」や「高温差し湯」とうボタンがあり、押す事によって浴槽のお湯が熱くなるが増えるという場合は、このタイプになります。追い焚きではないのでご注意下さい。

ガスふろ給湯器

ガスふろ給湯器は、全国で一番設置されているのが多いタイプじゃないでしょうか。一般的におふろ沸かし（追い焚き）付の住宅はこのタイプが設置されています。シャワーや洗面台・キッチンに給湯する事ができ、浴槽へのお湯はり（自動）やおふろ沸かし（追い焚き）などが出来るタイプです。全て、1台で行っているのです。ガスふろ給湯器の中にも二種類あります。浴槽の水（お湯）をポンプによって循環させるのが追い焚きですが、追い焚きする際の給湯器が浴槽の水（お湯）を循環させる穴の数よって「一つ穴用」「二つ穴用」という種類に分けられます。
一つ穴タイプは、「壁掛設置形」や「据置設置形」や「PS標準設置形」・「PS扉内設置形」などがあります。二つ穴用は１種類しかありません。「浴室隣接設置形」と呼ばているタイプです。浴槽に縦二つの穴があいており、下側の穴より温かくなったお湯が出てきます。

ガスふろがま

ガスふろがまとは、浴槽のお湯（水）を追い焚きする事が出来て浴槽内に設置されている機種が多いです。別名をバランスガマともいいますが、浴槽の横に設置されているので浴槽の大きさが限られてしまいます。広い浴槽へ変更する場合は、給湯器を浴室外に設置することになります。集合住宅にもこのタイプが設置されている事があります。室外へ設置する事が困難な場合は、壁貫通型と呼ばれる給湯器もあります。今まで浴槽の横にあった給湯器がコンパクトにされて広い浴槽を設置しても邪魔にならないよう壁に埋め込まれているように設置出来ることによって浴槽を広げる事が出来るのです。

ガス温水暖房付給湯器

ガス温水暖房付給湯器は、シャワーや洗面所・キッチンに給湯が出来て温水暖房機器も使用出来るタイプです。　今では、設置されている住宅は減って来ています。減ってきているのには、理由があります。　この給湯器は「追い焚き」が出来ないので。　追い焚き機能付が少ない時に温水暖房機能を使い浴槽のお湯を温める「バスヒーター」という機能がありました。お湯は増えずに浴槽の水（お湯）が温かくなるので便利なのでしょうが、現在の追い焚き機能から比べると温まるまでに時間がかかったと思います。

ガス温水暖房付ふろ給湯器

ガス温水暖房付給湯器は、高機能とも呼べるタイプです。シャワー・洗面台・キッチンに給湯出来ますし、お湯はりや追い焚きまで出来ます。更に温水暖房も使用出来るので1台で3役こなす給湯器です。現在では、温水暖房で一番よく使われているのは「床暖房」と「浴室暖房乾燥機」じゃないでしょうか。ほかにも「ファンコンベクター」や今では少なくなってきている温水暖房エアコンなどもあります。

ガス温水暖房専用熱源機

ガス温水暖房専用熱源機とは、給湯の機能はありません。温水暖房機を使用する際に専用の給湯器として使用するタイプです。追い焚きやシャワー・洗面台・キッチンへの給湯などは出来ません。　お風呂用の給湯器が設置されており、温水暖房をリフォームで設置されたお宅や設計上専用熱源機を使用した方が効率が良い場合などはバラバラになっていることがあります。

給湯器について

「給湯器」と一括りにしても、機能の違いや設置する場所によって機種が異なります。基本としては、ご自宅に設置されている給湯器がどんな種類なのかまたは、どこに設置されているのかを１度ご確認して頂いた方が、急に故障されたり交換しようかなと思われた時に必ずスムーズな給湯器選びが出来ます。